この記事では
ラピダスの意味と工場がどこか調査!小池社長の経歴まとめ!について書いてます。
半導体新会社として注目されているラピダス。
株投資をしている立場としても、気になる存在です。
ラピダスの意味
ラピダスの意味を調べました。
会社名そのものの意味と、新会社が設立された背景としての意味の、両面を調査しています。
ラピダスの意味①ラテン語
『ラピダス』とはラテン語で、『Rapidus』と記述します。
『速い、急ぎの、猛烈(もうれつ)な』などの意味になります。
半導体新会社にこんな名前を付けるなんて、早急に対応しないといけないという、政府や大手企業の強い意志を感じますね。
ラピダスの意味②新会社設立の背景
引用元:https://www.instagram.com/p/Cl5b6jdLlnz/
ラピダスが設立された意味、背景について理由をまとめました。
地政学リスク
2021年から2022年にかけて、PCや家電、車の値段が急に上がったり納期が遅くなりましたよね。
コロナ渦からの経済の急激な回復による需要の増加と、円高なども原因の一部でありますが、大きな原因として半導体不足の影響があげられました。
地政学的リスクとは、特定地域が抱える政治的、軍事的、社会的な緊張の高まりが、地理的な位置関係によって、その地域や関連地域の経済、世界経済全体の先行きを不透明にしたり、特定の商品の価格を変動させたりするリスクを指します。
https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/chi/J0656.html
半導体チップの製造を専門に行う企業・サービスの多くは、台湾と中国にあります。
日本と関係が良好とはいえない中国、また中国との関係で不安を抱える台湾なので、ここに頼るのは経済安全保障の面でリスクがありますよね。
だから、2022年5月の日米首脳会談で、次世代半導体の開発が決定しました。
日米欧が連携し、国内外の企業が協力体制を構築し、最先端の半導体専門企業を日本で作るという取り組みです。
日本は、半導体産業では世界から10年遅れを取っています。
ラピダス設立が、半導体産業に参入する『ラストチャンス』です。
情報元:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.meti.go.jp/press/2022/11/20221111004/20221111004-1.pdf
IBMの経営戦略上での不安
ラピダス設立の2年程前、米IBMから日本に、『次世代半導体構造の技術提供をしたい』と打診がありました。
IBMにとって、量子コンピューターやスーパーコンピューターの開発に、先端プロセス半導体は必須です。
韓国のSamsung Electronics(サムスン電子)に半導体製造を任せるのも1つの方法でしたが、競合関係になる可能性があります。
また、中国と北朝鮮の間にあるので、地政学リスクがあります。
そこで、かつては半導体摩擦もあった日本に打診してきました。
でも、日本の主な半導体関連企業には、対応が難しかったんですね。
- 基本的にチップ製造は外部委託で、製造工場を持たない方向性
- 経営体制が弱く、新たな工場ををつくれない
- 量産化が難しい
- 収益化が難しい
先端半導体は、IBMという1メーカーだけではなく、米国にとっても重要。
軍事分野やコンピューティング分野に欠かせないからです。
だから日米首脳会談で、協力を決めました。
『ラピダス』=『速い、急ぎの、猛烈な』という会社名にしたのも、納得です。
情報元:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02258/122300007/
ラピダスの工場
ラピダスの工場は、北海道千歳市に建設予定です。
工場は、2025年に試作ライン、2020年代後半に量産ラインを立ち上げることを目標としています。
https://www.rapidus.inc/news_topics/news-info/rapidus-selects-chitose-city-in-hokkaido-for-its-new-state-of-the-art-semiconductor-plant-2/
ラピダスの工場は北海道千歳市のどこ?
ラピダスの工場は北海道千歳市に作られます。
具体的にどの場所にあるのか調べました。
新千歳空港のすぐ東側に、札幌ドーム18個分の生産拠点を整備し、世界中から人材を集めるとありました。
場所は千歳美々ワールド。
確かに新千歳空港のすぐ東側にあります。
ここなら空港も近いしJRも近いです。
輸送には便利な場所ですね。
近くには公立千歳科学技術大学もありました。
情報元:https://hre-net.com/keizai/keizaisougou/65897/
ラピダスの新工場を千歳市に作る理由
ラピダスの新工場はなぜ千歳市に作るのか、理由をまとめました。
- 水資源が豊富 電力等のインフラも整っている
- 自然環境との調和がとれる
- 研究者や工場で働く従業員が、充実した生活を送れる
- 再生可能エネルギーの活用
- グローバルの人材交流が期待できる
- エコシステムの発展も期待できる
引用元:https://www.instagram.com/p/Co8ittkBHaT/
北海道には、ホリエモンの創業したインターステラーテクノロジズの拠点もあります。
また、海外の人にも魅力的な観光地で、訪日外国人の多い都道府県の8番目にランクインしています。
ラピダスの新工場ができたら、日本人外国人問わず多くの人が千歳市の工場近くに住むことになるでしょう。
ますます北海道が熱くなりますね。
情報元:https://www.htb.co.jp/news/archives_19301.html
:https://hre-net.com/keizai/keizaisougou/65897/
ラピダス小池社長の経歴まとめ
ラピダスの小池社長の経歴をまとめました。
日本とアメリカ両方から熱い期待が集まっているラピダス。
それだけに、代表取締役がどんな経歴なのか気になります。
小池社長のwikiまとめ
1952年:千葉県生まれ
1978年:早稲田大学大学院理工学研究科修了
1978年:株式会社日立製作所入社。半導体事業部に配属。
生産技術センター第1生産技術部長
半導体グループ生産統括本部生産技術本部本部長
2002年:東北大学大学院工学研究科電子工学専攻・工学博士号を取得
2000年:トレセンティーテクノロジーズ株式会社を設立(日立-UMCの合弁会社)
2006年8月:サンディスク株式会社代表取締役社長に就任。
2018年4月:株式会社HGS Tジャパン代表取締役とウエスタンデジタルジャパン株式会社代表取締役を兼任。
ウエスタンデジタルジャパンプレジデントに就任
2022年8月:ラピダス株式会社を設立。代表取締役社長
- 東京理科大学上席特任教授
- 東京大学、一橋大学、東北大学講師
- 一般社団法人日本社会人アメリカンフットボール協会会長
半導体産業での現場での経験
小池社長の経歴を見ていて目に付くのが、ずっと半導体産業に携わっていたこと。
大学で研究していただけでなく、メーカーの社員として働いていたことから、日本の半導体産業での立ち位置に危機感を持っていたのでしょう。
半導体の製造過程でも、様々の苦労をしていました。
情報元:https://www3.nhk.or.jp/news/contents/ohabiz/articles/2023_0104.html
半導体の知識
小池社長は現在、東京理科大学上席特任教授をしています。
情報元:https://most.tus.ac.jp/profile/koike_atsuyoshi/
また、東京大学、一橋大学、東北大学の講師もしています。
教わる学生側としても、現場の体験を何十年も重ねてきた方から教わる方が、臨場感があって勉強になりますよね。
情報元:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://gmsi.t.u-tokyo.ac.jp/src/151015_Engineering%20Literacy%202_Leaflet%202015.pdf
:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/http://iir.hit-u.ac.jp/iir-w3/file/CASE05-13TTI.pdf
アメリカンフットボールのプレーヤーや監督
小池社長は、一般社団法人日本社会人アメリカンフットボール協会会長もしています。
大学時代からフットボールを始め、大学院の時にはコーチをしていました。
1978年に日立製作所に入社したと同時に、『日立ハリケーンズ』というアメリカンフットボール部を創部します。
35歳まで選手兼監督を務め、現在もハリケーンズの総監督をしています。
引用元:https://www.instagram.com/p/Cosv1rMha-l/?hl=ja
すごいバイタリティーですよね。
まずもともとアメリカンフットボールがないところに部活を作ってしまうところがすごいです。
大学時代に始めたアメリカンフットボールに、はまったんでしょうね。
小池社長は責任の重い役職や社長などをずっとしてきました。
並行して、日立の社会人アメフトの監督を続けてるところが、超人的です。
アメフトやアメフトで関わる人間関係が好きじゃないと、できませんよね。
情報元:https://www.semiconjapan.org/jp/Atsuyoshi-Koike
このことから、小池社長は以下のような性格ではないかと考えられます。
小池社長の性格
いろいろなエピソードから、小池社長の性格をまとめてみました。
手を抜かない
小池社長は、アメフトの総監督をしていますが、学生たちに120%の力で戦えと話しています。
ということは、自身もそのような生き方をしてきたのでしょう。
リーダーシップがある
歴代の社長をしてきたことや、今でも日立のアメフト部の総監督、協会会長をしていることを見るとリーダーシップ性に優れた方といえるでしょう。
思いやりがある
いくら自分が監督をしたくても、選手がついてこなければ出来ません。
なので相手のことを思いやる性格だと思われます。
広い視野で物事を見られる
自分の会社のことだけでなく、半導体産業全体を見て日本に危機感を持っていることから、自分の身の回りのことだけでなく、広い視野で見ることができる方だと言えます。

まとめ
ラピダスの意味と工場がどこか調査!小池社長の経歴まとめについて書きました。
- ラピダスの意味は、『速い、急ぎの、猛烈(もうれつ)な』
- ラピダスの工場は、北海道千歳市の美々ワールド
- 小池社長の経歴は、半導体に関わった50数年
- 小池社長は、アメフトの監督やフットボールアメフト協会の会長もしている
これからの日本を背負う半導体新会社のラピダス。
発展を願っています。
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